爽やかな夏の気配が感じるような気候となった6月2日、第一回学習会が開催されました。本年度の学習会は、理論の応用に焦点を当てた昨年度までの内容から、ふたたび原点に立ち戻り、丁寧に理論の基礎を学ぶことを目指して企画されました。
学習会の冒頭、遠藤理事長から参加者に「理論をパーフェクトに理解することは難しい、けれども、今日ここに集まった皆さんで、理解を深めていきましょう」と、エールが送られました。参加者はそのエールを受け取り、新たな学びへの期待に胸を高鳴らせながら、学習会は始まりました。
“拡張する意識としての健康の理論”を支える理論について解説する遠藤理事長
学習会では手島恵さんが翻訳した、「マーガレット・ニューマン 看護論 拡張する意識としての健康」を基に、理論の理解に手助けとなる章を丁寧に読み解きながら進みました。参加者は、拡張する意識としての健康の理論がどのように生まれたのか、マーガレット・ニューマン博士の生涯を辿りながら、理論の源泉に触れていきました。また、理論の基盤となる“健康とは意識の拡張である”という健康のプロセスの捉え方を、より深く理解するために、ニューマンの健康の理論を支える理論の講義にも、参加者は熱心に聞き入り、手元に開かれたテキストには、新たな発見や自身の気づきが書き加えられていきました。
テキストを真剣なまなざしで見つめる参加者
午後は、プラクシスリサーチの方法が紹介され、講師は「方法が大切なのではなく、理論に導かれ、相互交流の中で相手を理解すること」と会場に語りかけ、参加者はこれまでの実践を思い返すように頷きました。その後に行われたワークでは、自身の実践に結び付けながら新たに気づいたことを語り合い、参加者は、ひも解くたびに新たな発見をもたらしてくれる理論の奥深さを感じながら、今回の学習会は終了しました。
グループで実践レベルとむすびつけながら理論を学び合う参加者
学習会を通して得た新たな気づきを発表する参加者
秋に開催される第2回学習会では、今回得た気づきや学んだことを更に巻き込み、更に理論の理解を深めていく予定です。第2回目からの参加も大歓迎しております。次回も、皆さんと一緒に学びが深められることを楽しみに、日々の実践を大切にしていきたいと思います。では次回、10月19日にお会いしましょう。
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