9.12023
ならびにセンター開設お祝いの報告
2023年5月30~31日に、ニューマン先生のセンターが、テネシー大学健康科学センター看護学部に開設されました。正式には、Dr. Margaret A. Newman Center for Nursing Theoryという名称です。開設に至るまでの長い歴史と、開設式の様子をお伝えいたします。
始まりは2016年の夏のMargaret Newman Professorship設置をめざした活動でした。先生の退職後に、先生の活動を継承する教授を招聘し、理論の発展を目指そうという計画で、募金活動が大々的に行われ、本研究会のメンバーの多くが参加しました。このころ開催されたニューマンダイアログには、日本から15名が参加し、募金の総額が先方に渡されたのでした。このとき先生と親交を深められた方は多いと思います。
先生は2018年にご逝去されてしまいました。その後もこの計画は進められていましたが、予定通りには進まず、そのうちにCOVID-19のまん延に巻き込まれて、頓挫してしまいました。しかし、2021年秋、ニューマンセンターの開設という新たな案が浮上しました。10名からなるアドバイザー委員会が組織され、遠藤はそのメンバーの一人として加わり、1年半の準備を得て、遂にセンター開設の運びになりました。
開設式への日本からの参加は、ポスタープレゼンテーションに申し込み、受け入れられた池田牧さんと倉橋悠子さんの2人、それに私でした。メンフィスは、乗り継ぎの時間も含んで24時間かかる遠方です。ほぼ、夜中に着いたのですが、翌日には先生の姪、Donna Jeanが、先生のお墓に特別に私たちを連れて行ってくださり、お参りすることができました。
開設式30日の午後は快晴に恵まれ、看護学部があるCrowe Buildingには、色とりどりの風船が飾られていました。参加者は、約50名くらいだったでしょうか。Newman Dialogue Roomにおいて、本センター長Dr. Marie Gillや学部長、旧友などの挨拶があり、さらに5月30日がDr. Margaret A. Newman Nursing Theorist Dayとしてテネシー州議会で決められたとの報告がありました。続いて匿名者により制作された美しいニューマン先生の肖像画のお披露目となり、次に姪のDonna Jeanとアドバイザーメンバーによるリボンカットに進みました。開場は写真撮影などで大いに華やぎました。それから、お茶の時間をはさんで、ニューマンダイアログに移りました。
31日は再びニューマンダイアログで始まり、ニューマン先生のアーカイブの見学とプレゼンテーションをはさんで、またダイアログという具合でした。アーカイブは先生の貴重な書類や楽しい写真が見事に展示されており、これらはデジタル化されて誰でも見られるように整理されていくようです。さて我々のホープである2名のプレゼンは、ニューマン理論に基づいた看護実践としてポスターがきれいに作成され、参加者の強い関心を呼びました。このプレゼンは、学習会で発表されますので、皆さまぜひ楽しみにして、参加してください。
最後に、ダイアログについて、ひとこと。ニューマンダイアログは、最初の口火が切られた後は、参加者が自由に語り、聞き手は心を込めて聴くというものです。しかし、ニューマン理論はどこに行ってしまったのか!アメリカの病院や看護の実情が語られ、大変だ、大変だという内容で埋め尽くされてしまいました。やっと最後になって私たちNPO-HECへ関心が向けられ、これから連携をしていきましょうということになりました。現時点では、Summer Instituteという名称で、ニューマンダイアログを計画した青写真ができています。みなさま、どうぞご期待ください。文責:遠藤; 写真撮影:倉橋、池田
お二人の発表は、10月15日(
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